【リハビリコラム】便秘について①

皆さん、こんにちは

もうすぐ9月も終わりますね朝晩は少し寒いくらい涼しくなっているので、体調には気を付けてくださいね

 

早速本題に入っていこうと思いますが、皆さんは便秘で困ったことはないですか特に女性の方は便秘で困る方も少なくはないはずです・・・。女性が便秘になりやすい原因として、腸が長く、しなやかで便が溜まりやすい傾向にあるみたいです。それに加え、女性ホルモンや筋力が少ないなど、体質的なことが大きく関係していると言われています。

そこで今回は「便秘について」お話ししていこうと思います

 

便秘の話をする前に排便のメカニズムについてお話をしていこうと思います。

このような流れで大便が作られ、反射と共に排便されていきます。

健康な人の場合、便の約80%が水分でできています。そして、残りの20%の内1/3が食べた物のカス、1/3が生きた腸内細菌、残りの1/3が腸粘膜の剥がれ落ちたものでできていると言われています。このうち大切なのは便に含まれる腸内細菌。わずか1gの便に1兆個もの腸内細菌が含まれていると言われています。腸内環境を作る腸内細菌が体の健康に大きく貢献をしているから、よく「腸内環境をよくしましょう」と言われています。

 腸内細菌は「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3種類に分けられています。健康な人の腸内は、腸内の菌バランスが一定の条件で保たれています。

この3種類の働きは・・・

善玉菌:代謝物が消化・吸収機能に役立ち、健康維持や老化防止など人体に良い影響を与える。

悪玉菌:便秘や下痢を招いたり、代謝によって有害な毒素を作ったりするなど、人体に悪い影響を与える。

日和見菌: 腸内細菌で最も多いグループ。悪玉・善玉のうち数的に優位な方を味方する。

便には、こうした腸内細菌が生きたまま含まれているため、便を見ればその人の健康状態がわかります。理想の便は、バナナのような形状で、量はバナナ2~3本分くらいで、臭いはきつくなく、いきむことなく気持ちよく出るものだと言われています。

 

ここまで、長々と便についてお話してきました。なんとなく便について理解できましたかここから本題である「便秘について」お話をしていこうと思います。

 

通常は1日に1~2回排便がありますが、3日に1回だとしてもスムーズに排便でき、スッキリ感があれば便秘ではないそうです。逆に毎日出ていても残便感があってスッキリしない、便が硬くお腹が張って不快感があるなら便秘と考えられると言われています。

便秘にも種類があって、その種類によって原因が違ってきます。今からそれについてお話していきます。

便秘の種類

便秘は大きく分けて「機能性便秘」と「器質性便秘」の2種類に分けられています。

「機能性便秘」

・弛緩性便秘:食物繊維の不足や運動不足、腹筋力の低下が原因で大腸の運動機能が低下して腸の中で長い間、便が溜まることによって起こる。

※高齢者や若い女性、妊婦などに多くみられる。

 

・痙攣性便秘:大腸の過緊張により蠕動運動(腸が動くこと)が強くなり過ぎて腸が痙攣を起こし、便の輸送に障害をきたしている状態。大腸の働きを調節する自律神経がバランスを崩すことによって起こる。

※職場や家庭でのストレスが多い人や、リラックスするのが下手で常に緊張が抜けない人がなりやすく、若年者や仕事に追われるサラリーマンに多いとも言われている。

 

・直腸性便秘

便が直腸に到達しても便意を催さず、直腸内に便が溜まって起こる便秘。便意を我慢したり、浣腸などを濫用したりすることで排便のリズムが崩れた人などに起こる。

※高齢者や寝たきりの人の他、痔や便を我慢してしまう人などに多くみられる。

 

「器質性便秘」

大腸の炎症やがん、手術後の癒着などが原因で、消火器に通貨障害が起こっているケース。血便、激しい腹痛、嘔吐などがあれば、すぐに病院へ行って受診を受けましょう。

 

便秘の原因

・ストレス

→体にストレスがかかって交感神経(活動時)が優位になると、腸の働きが抑制され便秘になりやすくなるそうです。

 

・便意の我慢

→便を我慢してしまうと、便意をもよおすセンサー「排便反射」が鈍くなってしまいます。そのため、我慢するのを繰り返すと、便意を感じにくくなり便秘になってしまうそうです。

 

・運動不足

→体は排便で腹筋に力を入れていきむことで、スムーズな排便ができるようになっています。運動不足だと、腹筋が衰えてしまい便を押し出す力も弱くなるそうです。

 

便秘のときに並行して起こる症状

・腹部膨満感・腹痛

→便秘の場合、腸内で善玉菌が優位な状態になっていると考えられ、食べたもののカスが腐敗し、悪臭のガスを発生しやすくなります。そうすると、見た目にもお腹がパンパンに張った状態となって苦しい状態が続くそうです。また、腸に溜まった便やガスは、いわば出口を完全に塞がれ、狭い所に閉じ込まれた状態になります。腸の口側から便やガスを肛門側へ送ろうとした時に痛みを生じやすくなるそうです。

 

・食欲不振

→便秘が続くと腸全体の働きが悪くなって、食欲不振や消化液が消化管に貯留しやすくなり、吐き気を起こすこともあるそうです。

 

・肌トラブル

→腸内で老廃物が次第に腐敗し、そこから毒素ができることで、肌に吹き出物やシミ、ニキビができることがあります。さらに、イライラ、不眠、頭痛、肩こり、めまいなどを引き起こすことや、一生懸命排泄しようとすることで、痔が起こることもあるそうです。

 

これらのように、便秘は全身にさまざまなトラブルを引き起こすリスクがあります

皆さんも、便秘にならないよう日々予防していく必要があります。予防をしていくと言っても、どのように予防をしたらいいの?と思う方もいると思います。来月にこの続きで、便秘の予防法や解消法を伝えていこうと思います。来月も是非読んで頂けると嬉しいです

  
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